2015年6月13日土曜日

食べ物について考える

食べ物は最低安全でなければならない。人が口にするものである以上、これは当たり前のことである。

311前は、国も県も地方自治体も生産者もこれを当たり前のこととして認識し、安全な食べ物の生産と流通を実行してきた。

ところが、311後に行われていることは、これと180度違うことである。安全基準値を生産される食べ物に合わせて引き下げて行き、ついに放射性廃棄物のレベルにまで引き下げた。

今日本で流通している食物の中には、すでに人間が食べるものではないものが多くある。

台湾は、福島、栃木、群馬、茨城、千葉5県からの水産物の輸入を禁止している。これは、きちんと農水省のウェブサイトに掲載されているが、マスコミが報じることはない。http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/export/taiwan_oshirase.html

また、世界各国の輸入禁止措置はますます厳しさを増しているにもかかわらず、日本国民だけが「食べて応援」をマスコミの不作為によって強いられている。
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/kisei_all_150522.pdf

このような国にあって、安全な食べ物を口にしたいという最低にして根源的な欲求を満たすすことは困難になりつつある。

生産者がまっとうな食べ物を作っても流通が安全でないものを混ぜて販売することは日常茶飯事。福島沿岸の魚を青森まで持って行ったり、金沢まで運んで日本海産として販売していたという例もある。

これからは、マスコミも流通も当てに出来ないのだから、信頼できる生産者と直接つながるか、自ら生産者にならなければ、本当に信用できる安全な食べ物は入手出来ない時代になっていると言えるだろう。



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