2014年5月15日木曜日

騒動の醜悪なリアクション

このところ、大きな騒動が2つ。1つはSTAP細胞騒動。1つは美味しんぼ騒動。

STAP細胞騒動は、小保方さんの投げかけた波紋が科学者および理研を始めとする科学関係施設に及んだ。そして、何も解決してはいないのに、幕引きに奔走する理研関係者の醜悪さが目立つ。
小保方さんは、今、理研の処分待ちの状態だが、提訴に踏み切るのか、退職して別の道を選ぶのかの岐路にある。

美味しんぼ騒動は、福島に関する記述が県民差別を助長し風評被害を拡大するものとして、国、福島県、双葉町から醜悪な抗議の声が上がっている。これに対し、作者の雁屋哲氏も発行元の小学館も冷静な対応を繰り返している。

どちらも、醜悪な攻撃が際立っている点が目を引く。
なぜ醜悪なのかというと、真実を探求する態度を取る人間の口を封じようとする点が、である。このような、過激で偏重した攻撃方法がこれまでにあったかと思う程である。そしてそれは、間違いなく、311以降に現れて来た風潮であり、安倍政権の独裁的政治手法に通じるものである。

2014年2月12日水曜日

都知事選結果分析5


全投票数500万票のうち、自公の組織票が50%の250万票。戦わずして勝つわけである。投票率が50%程度である事が分かった時点で、20時の締め切りと同時に舛添候補当確発表、2位とダブルスコアで当選の根拠はここにある。

勝つにはどうすればよかったのか?

1、候補者を統一し250万票以上を組織する
2、投票率を60%以上にして250万票に対抗出来る票を確保す

結局、そういうことなのだ。宇都宮候補は、自分で脱原発票を割っておきながら、細川候補に勝っただの、前回より3万票増えたなどと、トンチンカンで間抜けなことを言っている共産党とは縁を切って、これを機に細川候補とともに脱原発運動をより一層推進してほしいものである。

都知事選結果分析4


今回の都知事選、投票数500万票のうち、組織票が440万票、投票数の88%(有権者数の40%)、非組織票60万票、投票数の12%(有権者数の6%)。まさに組織対組織の戦いであったわけである。

こうしてみてみると、残り半分の500万票こそが選挙の行方を決めるカギを握っていたことが改めて分かる。そして、これら棄権者は、その権利を行使することなく、唯々諾々とマスコミのキャンペーンに乗ったのだろうか?

これらもの言わぬ人々に事の重大さ、結果は自らの問題である事を教えるにはどうすればいいのか?この問題、誰にも何も告げずにこの世を去って行く自殺者の心理と共通するものがあるのではないのか?

日本の自殺者の数は年間3万人。世界でもトップクラスの自殺王国である。これら棄権者は、日本の社会において生きながらすでに死んでいる、自殺予備軍なのではないだろうか?

※組織票440万票の内訳:自公250万票、社共60万票、民主80万票、生活50万票

2014年2月10日月曜日

都知事選結果分析3


今回の都知事選の投票率は46%であった。つまり、半分以上の有権者に当たる54%572万人は棄権したのである。棄権したということは、マスコミのいう、舛添優勢という報道を支持したということと等しいのである。

それがB層の実態なのであるから、それは仕方ないとしよう、しかし、その結果どうなるのかということは考えていたのだろうか?舛添が勝つということの意味を考えて行動したのだろうか?

舛添が勝てば、その結果は、以下の通りである。

1、原発は基幹エネルギーとなる。
2、順次原発再稼働が始まる。
3、福島の復興は放置される。
4、オリンピック開催のために都民税が上がる。
5、東京都の放射能汚染は隠蔽される。

どれも自分にとって関係のあることであり、決してどうでもいいことではないはずである。

そして、これらどうでもいい層が結果として支えることになるのが組織票である。組織票とは政党党員および下部組織、利益団体、関連団体の構成員によって投じられる票である。そこには個人の意思はまった反映されない。構成員数が分かっているため、だれが指示に従わなかったかまで分かってしまうことから、まず確実に読める数字である。

投票率が低ければ低い程組織票は効力を発揮するのが今の選挙の仕組みである。今回の都知事選では、自公の250万票、社共の60万票、民主の80万票、生活の50万票といわれる組織票だけでも440万票で有権者数の40%にもなる。今回の都知事選の場合、まともに選挙に行った非組織票は、たったの6%の64万票だったという計算になるわけだ。

しかし、このような民主主義とは名ばかりの選挙を成立させているのは、選挙に行かない非民主的な、選挙民の50%をこえるどうでもいい層なのである。

都知事選結果分析2


先週舩橋監督と呑みながらテーマになったのは、組織票といかに戦うか、ということだった。組織票という、個人の意志とは切り離された不気味な票。そして、結果、この票が勝敗を決める。

今回の都知事選の場合、舛添の組織票250万票を超えることが勝敗の分かれ目であったわけである。これは当初から分かっていたことである。

しかし、舛添は票を減らした。宇都宮も票を減らした。その減らした票が、細川、田母神に流れた。これは、組織票の動きのみである。驚くべきことに、都民の半数以上は投票せず、この選挙に参加しなかったのである。

このことの意味は大きい。なぜなら、今回の選挙は間違いなく、「原発推進派と原発反対派の戦い」だったのだ。それに参加しないとは何を意味するのか?この二択が出来ないということは、原発なんかどうでもいいということになるのではないだろうか?

このどうでもいい層は、無関心層と呼ばれ、B層と呼ばれ、浮動票と呼ばれるが、なまじ選挙権があるために、どうでも良くない選挙結果を導く張本人である。このどうでもいい層は、実は、自公の最大の組織票といえるのではないだろうか。

都知事選結果分析1


数字だけで結果を見る。今回は投票率が50%を切ったことから、組織票のみの数字だと言っても過言ではないから実に分かりやすい。(数字は分かりやすくするため、丸めた)

舛添:200=250−50宇都宮:100=100−50+50舛添は自公の50万票を減らし、宇都宮は社共の組織票を積み上げて150万票以上を目論んだはずだが、結果は前回と同じ100万票であった。つまり、組織票と同じ数の50万票を減らした。


細川:100=50+50田母神:50=50細川は、舛添の減らした50万票、もしくは宇都宮の減らした50万票と民主、生活の50万票で100万票とし、田母神は宇都宮の減らした50万票、もしくは舛添の減らした50万票を食った。

2014年2月4日火曜日

細川候補は負けてもいいんだと言って立候補し、宇都宮候補は去年100万票も取れなかったのにまた立候補した。

細川候補には権力欲はない。宇都宮候補は権力欲のみである。

細川候補には夢がある。宇都宮候補には夢がない。要は、この二人、夢と現実の戦い。水と油。一本化出来るものではない。

都民に夢を追うほどの理想主義が多くいるとは思わないし、現実を直視したい人間が多くいるとも思わないので、二人とも負けると見るのが冷静な判断だろう。

今回の選挙のもう一人の候補、舛添候補はどうか。マスコミは盤石の態勢であると喧伝する。その根拠は自公の組織票である。240万票は固いという。

しかしその根拠となる数字がグラグラ揺れている。240万を突き崩し奪い去るパワーを持った方が勝つわけだ。敵をしっかりと見定め、敵の首一つ取ることだけに勝負を掛ける志を持ったものが勝利するのである。