2014年1月18日土曜日

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都知事選に当選を果たした細川は、真っ先に新潟県知事泉田と公開討論を行った。細川がその場で泉田に告げた言葉は、刈羽原発が再稼働しても、東京都は一切この電気を使用しないというものだった。この発言によって、東京都は、全国の自治体に先駆けて脱原発を達成した。

細川は、続いてシェールガス発電所を東京都内に建設すると発表した。その場所は、なんと代々木競技場であった。エネルギーの地産地消を唱えていた細川は、オリンピックの象徴であった代々木競技場を発電所に変えてしまおうというのだ。

都民に取っても経済の活性化は重要な課題であった。その解決策として、オリンピックに代わる経済効果をもたらすものとして、発電所計画をぶち上げたのだった。さらに、発電所は、都内の主要な公園が計画予定地として挙げられた。

もっと驚く事には、その発電所は、公園という立地を生かしてアミューズメントパーク兼緊急時の避難場所として造成するという計画が盛り込まれていたのである。発電所とアミューズメントパークという相反する2つを1つにすることで、安全性をアピールするとともに防災計画、経済効果の3つを実現するというのであった。

選挙後、細川の応援に回った小沢の生活の党、民主、自民の反安倍一派は統一政党「国民党」を結成し、実質、自民に次ぐ第2党の勢力に拡大した。

これと機を一にするように、安倍のオスプレイ購入疑惑がリークされた。それはかつてのロッキード疑惑の様相そのままであった。これを追及する国民党は、安倍政権を根底から揺るがし、安倍政権は、ついに3年を待たずして解散、2014年8月には衆議院議員選挙が行われることになった。

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